●教員68%、指導者望まず
市議会5常任委員会は14日開かれ、文教消防委では市教委が中学校の部活動を民間事業者などに委ねる「地域移行」に関する2度目のアンケート調査の結果を報告した。休日の地域クラブ活動への参加について、中学生の27%が「希望しない」と回答し、「希望する」の16%を上回った。大半は「分からない」だった。教員の回答では「指導者として関わろうと思わない」が68%と3分の2を超えた。
調査は7月、市立全小中学校を対象に行い、小学5、6年生7282人、中学1、2年生6301人、保護者8809人、中学校教員542人の計2万2934人から回答を得た。
休日の地域クラブ活動への参加について、小学生と保護者は「希望する」が3割超で「希望しない」を上回った。小学生は「まだ決めていない」が半数だった。
希望しない理由は、小中学生とも「休日は他にやりたいことがある」「休日まで活動したいと思わない」が約6~7割となった。保護者の6割以上が、気になることとして「活動場所」「参加費用」を挙げた。
地域クラブ活動の経費負担として妥当な金額について、保護者の34%が「3千円以内」、33%が「5千円以内」と回答。送迎が必要な場合に「対応できる」保護者は52%に上った。
指導者として携わろうと思うかについて、教員の68%が「いいえ」、12%が「はい」と回答。希望しない理由は「自分や家族との時間を確保したい」が89.3%、気になることとして「平日の部活動との連携」が71.6%に上った。
市はアンケート結果をもとに、市教委と情報共有を図り、費用負担や活動場所などの課題を整理する。