無事故こそが我らの大義なり バスに「信長の野望」ラッピング 交通安全へ足利で“出陣”

お披露目された「信長の野望」ラッピングバスと早川市長(左)ら

 歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」などで知られるゲームソフト開発販売のコーエーテクモホールディングス(横浜市)と連携協定を結ぶ栃木県足利市や足利署などは19日、信長の野望のデザインをラッピングした市コミュニティーバス「あしバスアッシー」を関係者にお披露目した。20日から2年間、小俣線や松田線などで運行する。

 交通安全への関心を高めてもらおうと、市が連携協定に基づいて同社に協力を依頼した。ラッピング費33万円は、足利交通安全協会や足利地区安全運転管理者協議会が負担した。

 位置情報を活用した同社の戦国ウオークゲーム「信長の野望・出陣」のデザイン。織田信長(おだのぶなが)や武田信玄(たけだしんげん)、上杉謙信(うえすぎけんしん)などの迫力ある姿が描かれ、「無事故こそが我らの大義なり」「速くより優しく走ろうぞ足利路」などと表記した。

 足利署管内では今年、交通事故で9人(前年比8人増)が亡くなっている。早川尚秀(はやかわなおひで)市長は「日本に1台のみのバス。多くの人の意識に残り、無事故無違反につながってほしい」と期待した。

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