加賀市山中温泉の旅館「すゞや今日楼(こんにちろう)」に25日までに、修学旅行で宿泊した千葉県船橋市の飯山満(はさま)中の生徒から感謝を伝えるメッセージボードが届いた。桜の木を模し、生徒がそれぞれ思いを伝える文章を記した花びらカードが貼られたボードで、旅館スタッフは山中の魅力をもっと知ってほしいとお返しの品を準備して交流の継続を願っている。
同校は旅館に5月30日から2泊し、日中は金沢市や白山市で体験学習に励み、夜は旅館で心温かいもてなしを受けた。
今月4日に受け取ったメッセージボードには「心のこもったおもてなしありがとうございます」「障子を破ってしまい申し訳ありません」などと記されている。生徒が修学旅行の思い出をまとめたカレンダーも一緒に届いた。
旅館は返礼にと思いを書くと願い事がかなうとされるリーフカードを学校へ送付。須谷晋也会長(76)は「交流を続け、山中に受け継がれてきた温泉文化を伝えていきたい」と話した。