鈴田の果物をスイーツに 大村・玖島中生徒が模擬会社経営 事業説明会で「株主」募る

「株券」を販売する生徒ら=大村市大里町、鈴田小

 模擬の「株式会社」を立ち上げ、地域の魅力を再発見する授業に取り組んでいる大村市立玖島中の生徒らが、地域住民に対して事業説明会を開いた。鈴田地区では地元産の果物を使ったスイーツを売る事業計画を発表し、賛同する「株主」を募った。
 同校の2年生は卒業生から引き継いだ5社のいずれかに参加。社長や専務、総務部長、営業部長などの役職を決め、事業内容を練ってきた。各社の商品は来年1月に予定する販売会で出品し、得た利益を株主や地域に還元するという。
 鈴田地区の生徒26人でつくる会社「ラカト」は緑豊かな地元の果物に着目し、スイーツの開発を決めた。試作を繰り返し、イチゴを使ったカステラや、ミカンの砂糖漬けにチョコレートを掛けた「オランジェット」など4品を生産する予定という。
 「社員」らは市立鈴田小で9月21日に開いた説明会で住民らに事業をプレゼンテーション。1株500円の「株券」を販売した。社長の前田浩貴さん(14)=同市陰平町=は「何度も試作してきた。まずはおいしい商品を作り、地域に貢献できるようにしたい」と意気込んだ。

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