創建90年、平安願いみこし 10月14日、佐嘉神社で神幸祭

昨年開かれた「佐嘉神社例祭」の様子(提供写真)

 佐賀市松原の佐嘉神社で14日午前10時から、創建90年を記念した「神幸祭(しんこうさい)」が開かれる。90年の歴史で初めて同社からみこしが出発して佐賀の町を巡り、地域の安全と平安を願う。

 神職や雅楽器奏者、衣装を身に着けた列奉行ら約40人がみこしを運ぶ。行列は神社の周辺を巡り、片田江交差点付近や656広場まで足を延ばす。葉隠太鼓や地元小学生5人による舞も奉納される。

 15日の午後1時からは、弓術奉納が開かれる。音の出る鏑矢(かぶらや)を射る「蟇目(ひきめ)の儀」と、数人が一斉に矢を放つ「百々手式」がある。武家の礼法を伝える小笠原流のほか、佐賀市弓道連盟や同市内の高校弓道部員が、武家装束に身を包んで射手を務める。

 同社は1933年に創建され、佐賀藩の10代藩主鍋島直正と11代藩主直大なおひろを祭っている。神幸祭や弓術奉納は、創建を記念する例祭の一環で開く。(花木芙美)

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