米食べて、子ども支援を 佐賀県食糧(佐賀市)など九州・沖縄4社 1キロにつき5円、寄付プロジェクト

「米を消費し、社会貢献につなげてもらいたい」と始めたプロジェクトの特製パッケージとポスター。県内のスーパーで販売する=佐賀市の佐賀県食糧

 佐賀県食糧(佐賀市)など九州・沖縄の4社が、米1キロにつき5円を子どもたちへの支援に寄付するプロジェクトを始めた。少子高齢化や食の多様化で米の消費量は減少傾向にあり、同社は「米を食べることで社会貢献につなげてもらいたい」と呼びかけている。

 「1kg×5円(ご縁)プロジェクト」を行うのは、全国米穀販売事業共済協同組合に加盟する佐賀県食糧とアグリック(熊本県)、サンフリード(長崎県)、沖縄食糧で、社会貢献を目的に共同で初めて取り組んだ。実施期間は来年2月29日までの予定。

 佐賀県食糧の販売対象は県産夢しずくの新米5キロ。手をつないだ子どもたちが描かれた愛らしい特製パッケージ。食べられなくなった古米などを利用したバイオマスプラスチック樹脂の米袋に入っている。

 目標の販売数は8千袋で、県内のスーパーで販売している。寄付金は佐賀市を通じて、食育や子ども食堂など、子どもに関する取り組みに活用してもらう。同社は「社会貢献の第1弾。断続的にテーマを変えて取り組んでいきたい」としている。(福本真理)

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