山形市中心部の通称「寺町」周辺を巡る「寺町界隈(かいわい)まちあるきツアー」が15日、現地で行われ、参加者が寺院の歴史、境内にある名木などに親しんだ。
山形大小白川キャンパスをスタートし、付近を流れる御殿堰(ぜき)などを見学しながら、専称寺(緑町3丁目)に向かった。松尾剛次同大名誉教授が専称寺の歴史を解説。最上義光による城下町整備の一環で現在地に移転し、娘・駒姫の菩提(ぼだい)寺となった経緯を説明した。参加者は駒姫の供養塔に手を合わせ、本堂にある力士像の彫刻などにも目を凝らした。
樹木医の山口修NPO法人まちづくり山形理事は、寺院とゆかりのある木々について紹介した。専称寺の境内には樹齢数百年とされる大イチョウのほか、菩提樹、実が数珠に使われるモクゲンジなどがあり、「四季を通じた変化を観察してほしい」と話した。
NPO法人まちづくり山形が主催し、約20人が参加した。