ネット広告に信頼と共感を メディア事業体が宣言

 インターネット関連事業を展開するデジタルガレージの子会社が、報道機関や出版社と運営するネット広告の事業体「コンテンツメディアコンソーシアム」は17日、活動指針となる「クオリティメディア宣言」を公表した。信頼や共感を得られるネット広告の出稿を目指す。同時に事業体の名称を「クオリティメディアコンソーシアム」に変更した。

 事業体は新聞社や出版社など計30社が参加。宣言は「情報への信頼と広告への共感を確実に得られるコンテンツメディア集団を目指す」と指摘した上で「人の心に刺さる広告を追求し、デジタル情報空間の信頼性を構築していく」と強調した。

 ネットの普及によって、利用者が多種多様な情報に触れられるようになった一方で、「膨大な情報量の中で、共鳴し信頼できるコンテンツに出合うことは簡単ではない」と分析した。コンテンツの信頼性を高め、手間暇とコストをかけて取材や編集をしているメディアは、信頼の力で利用者を集められると主張。「広告は信頼されるコンテンツに囲まれてこそ、心を動かすことができる」とした。

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