長崎・南小 最後の運動会 千々VS大崎 住民ら200人が熱戦

大崎に負けじと綱を引く千々チーム=長崎市立南小

 本年度で閉校する長崎市立南小(田川雄一校長)最後の運動会が22日、同市千々町の同校グラウンドであり、児童7人と地域住民ら200人以上が一緒に汗を流した。
 記念の運動会には多くの卒業生、元職員らも駆けつけた。児童は全11種目のほとんどに出場した上で、場内アナウンスや用具の準備など運営面でも奮闘した。産地ならではの「ビワの袋かけ競争」や、同校校区の千々と大崎の両地域の住民らが、まちの威信をかけた対抗リレーでは、大人も子どもも全力を尽くし、大声援で盛り上げた。
 転入後初めて地域ぐるみの運動会を体験した5年の會田宙美さん(11)は「地域の方がたくさん応援してくれて、いつもより早く走れたかも」と充実の表情。千々町の上野スミ子さん(85)は「子どもたちのソーラン節は涙が出た。いつも会えない人とも会えて、うれしい運動会だった」と話した。
 同校は1952年に開校。少子化の影響による児童数の減少で、来年4月、茂木小に統廃合される。

日頃の仕事ぶりが試される、ご当地ならではの「ビワの袋かけ競争」=長崎市立南小

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