遮断機や警報機のない踏切に “手動のゲート” を JR西日本 事故防止の暫定対策

JR西日本は26日、芸備線のしゃ断機や警報機のない踏切に、手動の踏切ゲートを設置しました。

西日本で初めて設置された「踏切ゲート-Lite」です。広島市安佐北区の狩留家駅と中深川駅の間の2か所に設置されました。

近藤志保 記者
「通るときは、自分で左右を確認してバーを持ち上げて進みます。そんなに力は必要ありません。そして手を離すとバーは自動で元の位置に戻るしくみになっています」

JR西日本によりますと、しゃ断機や警報機がない「第4種踏切」は中国地方に330か所あり、過去5年間で12件の事故が発生しています。

去年、山口県の宇部線で試験的に設置したところ、横断前に一旦停止をする人の割合が、4割から9割に増えたということです。ただ、JRは、安全面の問題から第4種踏切は廃止したい考えで、踏切ゲート-Liteは暫定的な対策としています。

通行人
― 使い勝手は?
「ええね」

JR西日本 中国統括本部安全推進部 升本隆士 課長
「踏切を通過するときは一旦停止をするっていうことで物理的に設置はしたんですけども、そのあとに、しっかり左右をしっかり確認していただいて通行していただきたいと思っております」

踏切ゲート-Liteは、2024年3月末までに中国地方で25か所ほど設置される予定です。

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