巨大地震に備える 大規模な訓練 43機関が連携を確認 広島・呉市

大規模地震の発生を想定した防災訓練が、広島県呉市で行われました。

訓練は、防災機関の体制強化や市民の防災意識の向上を図ろうと、呉市の防災会議が主催しました。南海トラフを震源とするマグニチュード9.0クラスの巨大地震が発生し、呉市で「震度6弱」を観測。県に津波警報が発表されたという想定です。

消防や警察、自衛隊など43の機関から、およそ600人が参加しました。訓練では、西日本豪雨でも活動した海上自衛隊の災害救助犬が、倒壊した建物から要救助者を発見。消防が救助したりバスと衝突して横転した車から負傷者を運び出す訓練などが手順通り行われていました。

負傷者が搬送される仮設の応急救護所では、災害派遣医療チーム「DMAT」が、容態を確認してトリアージタグを取り付けていました。

そのほか参加した自治会の市民も、協力して物資を搬入したり、災害ゴミや廃棄物を運び出したりする訓練を、一つ一つ確認しながら取り組んでいました。

参加した市民「いいですね、やはりこういう訓練があってこれを地元に活かしていきたいと思っております」「初めての参加なんですよ私こういう訓練も大切なんだなと思いました」「また、訓練に参加したいと思います」

呉市 新原芳明市長「関係機関みんなが揃ってお互いの顔を見ながら(訓練を)するっていうのは、効果が大きいと思います」

呉市は、今後もそれぞれの機関と連携し、実践的な防災訓練を実施することにしています。

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