ぼちぼち進める腰痛体操 視覚障害者協会が交流会

腰痛予防の体操について学ぶ来場者ら(向日市寺戸町・永守重信市民会館)

 京都府視覚障害者協会女性部の「府内合流研修会」が、向日市寺戸町の永守重信市民会館で開かれた。府内各地から視覚障害のある人や支援者ら約100人が参加し、講演や箏曲演奏を聞いたり、日常の経験を語り合ったりして交流した。

 はじめに、寺戸町の鍼灸(しんきゅう)マッサージ師で同協会の長谷川芳孝理事が、腰痛症や変形性膝関節症をテーマに講演した。痛みの原因や予防法、急性期の対処について説明し、あおむけなどの姿勢でできる体操を紹介。「ぼちぼち進めてください」と軽妙な語り口での呼びかけに、会場は和やかな雰囲気に包まれる一方、「切実なことなので、話を聞けてよかった」と充実した様子で語る来場者もいた。

 続いて、来場者が1人ずつ自己紹介。認知症の親族を介護した経験や地元の名所などを語りながら交流した。「1人暮らしなので、みなさんと食べた(昼食の)弁当が楽しかった」と喜ぶ人もいた。

 最後に、箏曲家で同協会の岡田多栄子会長らが楽曲を披露し、会場から大きな拍手が送られた。同研修会は年1回、府内各地で持ち回り開催している。

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