感性光るお菓子、メルカリに出品 山形商高生、ラスクなど3種類販売

フリマアプリで販売する菓子を開発した山形商業高生=山形市

 山形市の山形商業高(小林勝喜校長)総合ビジネス科3年生が菓子3種類8商品を開発し、同市がインターネット上のフリーマーケットアプリ内に出店する「メルカリShops」で7日、販売を始めた。電子商取引(EC)を学び、商品には高校生らしい感性、本県特産の果物味にするなど山形の魅力を詰め込んだ。高校生が開発した商品を自治体のアカウントで販売するのは全国で2例目。

 同市が包括連携協定を結んでいるフリーマーケットアプリ運営・メルカリ(東京)の学校教育プログラムを活用し、新日本製パン(山形市、安田知彦社長)の協力を得て取り組んだ。生徒39人は選択科目「商品開発」の授業で5月に開発をスタート。メルカリ経営戦略室政策企画参事の高橋亮平さん(47)を講師に、商品コンセプトや価格設定、パッケージデザインなどについて学んだ。

 3種類はラスク、ブールドネージュ(球状のクッキー)、かりんとう。ラスクは本県の土産として人気の「おしどりミルクケーキ」などを使った。ブールドネージュはサクランボやラ・フランス、だだちゃ豆などの味に仕上げた。かりんとうはレトロ感あふれる喫茶店などで出される品などをイメージ。それぞれアイデアを凝らして完成させた。

 「筋肉玉」の商品名でプロテイン入りブールドネージュを考えた円谷日向さん(17)は「値段が高いと売れないし、安いと利益が出ない。バランスを考えるのが難しかった」と話した。

 この日は同校で発表会が開かれ、カウントダウンとともに販売を始めた。期間は12月12日まで。価格は送料込みで500円から。

山形商業高生が開発した菓子=山形市・同校

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