芸人で絵本作家の西野亮廣さんの講演会が11月6日夜、福井県繊協ビル(福井市)で開かれた。消費者心理を背景にしたビジネスについて体験を交えて話し「夢をかなえるには、お金を生み続けるビジネスの知識が必要」と訴えた。
学習塾の能力開発センター福井が主催。センターの会員や家族、西野さんのオンラインサロンメンバーの計約350人が聴講した。
西野さんは「夢かお金かは選べない、どちらも大事」と述べた上で、ビジネスにおいて「高く売る」ことが日本ではできていないと持論を展開。歌舞伎の原作・脚本に携わった際、最前列のS席の値段が「高過ぎる」と批判されたことについて「S席があるから他の席を安い値段で提供できる。(富裕層を想定した)高価格帯のサービスを設けるビジネスモデルをつぶしてはいけない」とした。
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技術の差が縮小していることにより、消費者が商品・サービスを選ぶ基準が「機能」から「人」に変わってきていると指摘。「商品・サービスの提供者を応援する『ファン』を獲得するためには人と人とのつながりが重要」と述べ、ファンを獲得すれば高価格帯を実現できるとした。