「ガチャガチャ」「ガシャポン」などと呼ばれ、子どもに親しまれているカプセルトイ。専門店の出店が相次ぐ近年は「第5次ブーム」とされ、福井県内にも700台超のマシンがそろう専門店が登場した。一昔前より価格は上がったが、その分クオリティーも上がり大人も夢中に。観光地を盛り上げる仕掛けとして活用されるケースもあり、多方面で“活躍”の場を広げている。
■全種類そろえたい
8月にPLANT-3清水店(福井市)内にオープンした「ガシャポンのデパート」。バンダイナムコアミューズメント(東京)が企画、運営する大型専門店で、約40坪の売り場には人の背丈ほどに積み上げられた713台がずらりと並ぶ。300円~400円を中心に、商品の価格帯は200円~2千円と幅広い。
「ガチャガチャ楽しい」
笑顔でハンドルを回していたのは、家族で訪れていた男児(4)。生き物系の商品がお気に入りで、この日はサメのフィギュアを手にご満悦。父親(36)は「自分が子どものころより高くなったが、その分クオリティーも上がっている」と商品をまじまじと眺めていた。
同じマシンのハンドルを何度も回していたのは越前市の主婦(37)。好きなアニメのマスコットキーホルダーを狙う。「全8種そろうまであと一つなんです」。1回300円だが「何回も回せるのが大人の強み」と笑い、何度も100円玉を投入していた。