信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとしているときの停止率が福井県内では26.7%となり、7割を超えるドライバーが一時停止しないことが日本自動車連盟(JAF)の全国調査で分かった。停止率は全国平均を大きく下回り、都道府県別でワースト3位。都道府県別の調査結果を2018年に公表して以降初めて前年からダウンし、「車優先」という誤った認識の根強さが浮き彫りとなった。
調査は8~9月、各都道府県で2カ所ずつ計94カ所で実施。午前10時~午後4時に1カ所当たり50人の歩行者で停止率を調べた。
全国平均は前年比5.3ポイント増の45.1%。調査を始めた2016年以来上昇を続けており、過去最高となった。全国最高は長野の84.4%、最も低かったのは新潟の23.2%。
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福井県は大阪府と並んで44位。停止率は全国平均を18.4ポイント下回った。低調ながらも右肩上がりを続けていたが、今回は前年から5.0ポイントダウンした。都道府県別の結果の公表を始めて以降、停止率は18年4.5%(全国33位)、19年10.4%(同34位)、20年19.7%(同25位)、21年20.2%(同40位)、22年31.7%(同34位)と推移している。
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JAF福井支部は、交通事故が発生しやすい薄暮時(日没の前後1時間)でも独自に調査した結果、一時停止したドライバーは18.9%(日没後8.6%)にとどまった。支部は「歩行者優先」の意識付けを図るとし「歩行者にも反射材の着用を呼びかけていく」としている。
信号機のない横断歩道で一時停止した?全国ランキング