県内公立学校、いじめ認知6985件 4~7月、最多の昨年比87件減

 県いじめ問題審議会(会長・奥山優佳東北文教大短期大学部教授)が28日、県庁で開かれ、今年4~7月の公立学校のいじめの認知件数が6985件だったと報告された。過去最多だった昨年同期から87件減少した。

 認知件数の内訳は小学校5699件(前年同期比147件減)、中学校1167件(同82件増)、高校91件(同17件減)、特別支援学校28件(同5件減)。態様では「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が62.7%を占めて最多だった。

 既に公表されている22年度調査では、本県の千人当たりの認知件数が全国最多の118.4件(全国平均53.3件)となった。

 県教委は「いじめ発見アンケート」を保護者も含めて年2回以上実施し、面談も行っている。いじめの早期発見と解消に向けて積極的に認知した結果で、文部科学省からも一定の評価を受けていると説明する。

 一方で委員からは、認知件数が高止まりしていることを懸念する声も上がった。県教委は積極的な認知と並行して、未然防止の取り組みに力を入れるとしている。

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