山形市表蔵王の国道13号沿いに同市が整備していた市内初の道の駅「やまがた蔵王」のプレオープンと関係者向け内覧会が1日、現地で行われた。3日にグランドオープンする。建物に隣接し、土産物を扱う県観光物産会館ぐっと山形と役割を分担し、大規模なイベント開催や芋煮会、バーベキューなどのレジャーを楽しむことができる施設とした。
目玉は広さ約370平方メートルの「樹氷ホール」。約300人を収容可能で、調理場が隣接しており、食の催事を開催できる。今後、同市の友好都市となってる台湾・台南市の物産展などを企画している。
手ぶらで芋煮会が楽しめる「芋煮広場」は来年4月から利用できる。当面は土日のみキッチンカーで芋煮を販売する。さらにベビーケアルームには、全国でも珍しいアレルギー対応の離乳食が購入できる自販機や、24時間使える給湯器などを備えている。
総事業費は約24億円で、約17億円を市、残りを国が負担した。青木哲志(さとし)駅長は「山形市の入り口に位置する。山形を知ってもらい、経済活動の底上げを図りたい」と意欲を見せた。
内覧会後にプレオープンし、開場前から家族連れなど数百人が列をつくった。戸沢村から家族と訪れた会社員鈴木綾子さん(40)は暖音(はるね)ちゃん(7カ月)を腕に抱きながら「ベビーケアルームがあるのは安心。温かみある空間で、移動の疲れも癒やせそう」と話していた。
きょう2日は午前10時から、プレオープンイベントが行われる。