【インドネシア】サウジとグリーン水素開発合意、合弁設立へ[資源]

インドネシアの国営電力PLN、国営肥料製造ププック・インドネシア、サウジアラビアのACWAパワーの3社は、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイで、グリーン水素・アンモニアの共同開発の実施について合意を交わした=3日(PLN提供)

インドネシアの国営電力PLNと国営肥料製造ププック・インドネシアは5日、グリーン水素・アンモニアの共同開発の実施について、サウジアラビアのエネルギー開発会社ACWAパワーと合意したと発表した。今後、3社による合弁会社を設立し、本格的に協業を進める。

アラブ首長国連邦(UAE)で開催中の国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)に合わせて3日、UAEドバイで3社が共同開発に関する合意書に署名した。今回の合意は3社が7月に合意していた共同調査の実施結果を受けたものとなる。

今後設立する合弁会社は、設計・調達・建設(EPC)を担う事業者の選定、国内外市場への販売事業などを手がける予定。

共同開発は東ジャワ州グレシクの工業地帯で行う。PLNは、再生可能エネルギーで発電されたことを証明する「再生可能エネルギー証書(REC)」などによる再生可能エネルギーを供給する。これらの電力は、グレシクにあるププック・インドネシア子会社の生産施設で、グリーン水素の生産に利用される。

ププック・インドンシアのラフマッド社長によると、同社は3社の協業において、工業団地での生産設備の土地の確保、船舶への積み込み設備の整備などを担う。

このほか、ププック・インドネシアは、西ジャワ州にある傘下ププック・クジャンの拠点で、PLNとグリーン水素・アンモニア開発に関する調査を実施することに合意した。

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