小山駅に「きそば」が帰ってくる 15、16日に構内で物販 中澤製麺証明書付き閉店時使用丼も

最終営業日でにぎわった小山駅きそば=2022年1月14日

 「きそば」が物販でJR小山駅に帰ってくる-。

 JR東日本大宮支社は7日、15〜16日に小山駅改札内コンコースで中沢製麺(栃木市平柳町1丁目)の商品を限定販売すると発表した。昨年1月、惜しまれつつ閉店した構内の立ち食いそば店「JR小山駅きそば」。小山駅で働くJR社員の発案で、店舗を運営していた中沢製麺のパック詰めそばなど、懐かしの味が楽しめる商品を販売する。閉店当時に使用されていた丼も“店頭”に並び、ファン垂ぜんの2日間になりそうだ。

 昨年1月14日、小山駅の宇都宮線上りホームに店を構える「きそば」の前には長い列ができていた。愛された名物店のフィナーレに、ファンたちが最後の一杯を求めた光景だった。

 JR東日本のグループ会社再編に伴う委託契約終了だったが、両社の関係は続いていた。電子商取引(EC)サイト「JRE MALL(ジェイアールイーモール)」では、「自宅で再現セット」と銘打った、パック入りのそばとつゆなどのセットが今も販売されている。

 駅構内での限定販売では、ECサイトではセット販売されているパック詰めのゆでそばやそばつゆ、てんぷらを、それぞれ単品で買うことができる。また閉店時に使用していた丼が、各日5個限定(1人1個まで)で販売される。中澤健太社長名義で「閉店時に店舗で使用していたものであることを当社が証明いたします」と書かれた証明書が付く。シリアルナンバー入りで、世界に1枚しかない証明書だ。

 このほか「きそばプリン」など計11種類の製品が出品される予定。営業当時の看板や食券販売機も展示され、そばつゆの試飲も行う。千円以上購入すると、各日先着100人に小山駅オリジナルマルチケースがプレゼントされる。

 JR東日本大宮支社は「当時の雰囲気を楽しめる。この機会に自宅できそばの味を賞味してほしい」としている。

 15日は午後3〜8時。16日は午前11時から午後6時まで。各日とも商品がなくなり次第終了する。改札内に入るには、入場券代(大人150円、子ども70円)がかかる。

 

左からゆでそば、そばつゆ、天ぷら。ECサイトではセット販売だが、いずれも単品で販売される。
閉店時に実際使用していたオリジナル丼が証明書付きで販売される。1日5個限定のレア物
きそばプリン
千円以上購入者にプレゼントされる小山駅オリジナルマルチケース。1日先着100人限定。

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