いわゆる「カラ出張」が内部告発された問題で、広島県警は8日、53歳の警部ら3人を懲戒処分とし、詐欺などの疑いで書類送検しました。
詐欺と虚偽公文書作成・行使の疑いで書類送検されたのは、広島県警本部に勤務する警部(53)と、県内の警察署に勤務する警部補(50)と巡査部長(35)の3人です。
県警によりますと、今回の問題には3人など5人が関与。福山市内の警察署で2019年4月ごろから2021年2月ごろまで計32回、旅費と時間外勤務手当あわせておよそ16万7000円を不正に受給したとされています。
中には、警部の指示によって2人で予定していた出張に1人しか行かなかった「カラ出張」のほか、警部が自分1人の出張に予定通りの日時に行かなかったケースもあったということです。
書類送検された3人には警部が減給1か月、警部補と巡査部長には戒告の懲戒処分が出ていて、警部は8日付けで辞職したということです。
県警は「深くお詫び申し上げます。職員への指導を徹底し、信頼回復に努めてまいります」としています。