宝塚歌劇団の演出家が理事退任、理由は「差し控える」 劇場内に酒類持ち込み「事実」

宝塚大劇場=宝塚市栄町1

 宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)演出家の藤井大介さんが1日付で同団理事を退任したことが12日、分かった。藤井さんを巡っては一部週刊誌が稽古場に酒類を持ち込んだと報じていた。退任との関係については「個別の理事の退任理由については公表を差し控える」と答えた。

 退任は1日に開かれた歌劇団の理事会で決まった。

 11月30日発売の週刊文春は、同月中旬、藤井さんが稽古場のある宝塚大劇場内の5階リフレッシュコーナーに酒を持ち込み生徒に勧めた、などと報道。神戸新聞の取材に対し、歌劇団は「酒類を持ち込んだことは事実」としている。

 藤井さんは神戸国際会館で現在公演中の花組公演「BE SHINING!!」(13日まで)の作・演出を担当。理事退任後も同歌劇団で演出に携わるかについて、同歌劇団は「今後のことは未定」としている。(小尾絵生)

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