大麻に似た成分のたばこ販売か 兵庫県内で初、尼崎の店を「知事監視店」に指定へ 

危険ドラッグの取り扱いを規制する「知事監視店」の指定に向け、会見で発表する斎藤元彦知事=兵庫県庁

 兵庫県の斎藤元彦知事は12日、大麻に似た成分の使用が疑われるたばこを販売したとして、尼崎市の店舗を県条例に基づく「知事監視店」に指定すると明らかにした。週内にも手続きを済ませ、店名や所在地を公表する方針。指定されれば県内初となる。

 この店舗は7日に近畿厚生局麻薬取締部などの立ち入り検査を受け、販売中のたばこに危険薬物の「HHCP(ヘキサヒドロカンナビフォロール)」が含まれている可能性が分かった。HHCPは規制対象外だが、沖縄県で幻覚や意識消失の健康被害が確認されているという。

 監視店は商品購入者の氏名や住所を確認し、身体に使用しない旨の誓約書の提出を求めるなど、販売時に煩雑な手続きが義務付けられる。違反した場合は50万円以下の罰金もある。(田中陽一)

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