きりっと辛口「えべっさんの酒」 宮水仕込みの純米酒、験担ぎにいかが 西宮の酒蔵7社が共同銘柄販売

西宮市の日本会社7社の共同銘柄「えべっさんの酒」=西宮市久保町、酒造会館

 兵庫県西宮市の酒造会社7社による共同銘柄「えべっさんの酒」が、阪神間の小売店や百貨店で販売されている。西宮神社(社家町)近くから湧き出す六甲山系の伏流水「宮水」で仕込んでおり、きりっとした辛口が特徴。どの酒蔵の酒かは箱を開けてからのお楽しみだ。

 新年の縁起物として、地元の酒造会社が1987年から毎年販売。宮水は酵母の栄養分となるリンやカリウムを多く含む一方、香りなどに悪影響のある鉄分が少なく、酒造りに適した硬水として知られる。

 宮水仕込みのほか、「純米酒」「アルコール度数15度台」を共通規格として、各社がそれぞれの技術を生かして11月に完成させた。今年は、白鷹▽大関▽辰馬本家酒造▽松竹梅酒造▽國産酒造▽本野田酒造▽北山酒造-の7社が参加。500ミリリットル入りの瓶(1200円)と、300ミリリットル入りの菰樽(2400円)の2種類があり、西宮神社の「十日えびす」(1月9~11日)に合わせて境内でも販売される。

 「えべっさんの酒実行委員会」で白鷹営業部の松岡伸行係長(43)は「飲んでも飾っても楽しいと思うので、ぜひ商売の験担ぎにしていただければ」とPRしていた。在庫がなくなり次第終了。酒造会館TEL0798.22.4996(地道優樹)

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