宝塚歌劇・雪組男役スター和希そら 千秋楽で本拠地に別れ「最後の日まで男役の美学磨く」

神父役で熱唱する雪組男役スター和希そら=宝塚市栄町1、宝塚大劇場(撮影・長嶺麻子)

 宝塚歌劇団雪組公演「ボイルド・ドイル・オンザ・・トイル・トレイル/FROZEN HOLIDAY」が13日、宝塚大劇場(宝塚市栄町1)で千秋楽を迎えた。終演後、本作の東京宝塚劇場千秋楽(来年2月11日)で退団する男役スター和希(かずき)そらは「和希そらに出会ってくださったみなさま、本当にありがとうございました」と語り、本拠地・宝塚に別れを告げた。

 和希は2010年、月組「スカーレット・ピンパーネル」で初舞台を踏み、宙組に配属。21年に雪組に異動した。

 あいさつは次の通り。

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 本日こうしてみなさんに見守っていただきながら、宝塚大劇場の大階段を下りきることができ、心より幸せに思っております。

 どのような状況でも、私を支え、信じ、応援し続けてくださいましたファンの皆さま。皆さまの存在が、私をふるいたたせ、前へ進む勇気を与えてくれました。

 この劇場に立つことはもう無いと思うと、こみ上げるものがありますが、男役、和希そら最後の日まで、男役の美学を磨き続け、前へ進んでまいりたいと思います。

 これまで和希そらと出会ってくださった全てのみなさま、心からありがとうございました。(小尾絵生)

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