選手への不適切指導を繰り返したとして、相生学院高(兵庫県加古川市)が解任を発表したサッカー部元監督の上船利徳氏(31)に対し、全国高校体育連盟(全国高体連)が主催大会への出場を1年間停止するなどの処分を下していたことが13日、関係者への取材で分かった。処分は10月31日付。
上船氏は炎天下で選手を長時間立たせて説教するなどのハラスメント行為をしたとして、10月に同校が解任を発表。現在は広域通信制・単位制のAIE国際高(淡路市)で、サッカー部の総監督を務めている。
処分は全国高体連が制定する「体罰根絶全国共通ルール」によるもので、他校へ移った場合も適用される。期間は10月10日から来年10月9日までで、都道府県高体連が主催する全国高校総体(インターハイ)予選や全国高校選手権予選にも出場できないという。
上船氏は神戸新聞の取材に「ハラスメント行為の事実は存在しない」などとコメントし、処分に対する不服申し立ての準備を進めていると明らかにした。