大石内蔵助役に中村雅俊さん 赤穂義士祭にファン4万人 パレードで忠臣蔵の名場面再現

大石内蔵助役の中村雅俊さんを先頭に城下町を練り歩く義士行列=14日午後、赤穂市内(撮影・辰巳直之)

 主君の無念を晴らすため、討ち入りを決行した四十七士をしのぶ「赤穂義士祭」が14日、忠臣蔵の古里、赤穂市であった。120回目を迎えた今回は、義士行列に俳優の中村雅俊さん(72)が2年連続で大石内蔵助役として登場。義士を率いて勇ましく歩く姿に、忠臣蔵ファンら約4万人(主催者発表)が酔いしれた。

 赤穂義士は元禄15(1702)年12月14日に吉良邸へ討ち入った。義士祭は1900(明治33)年から続く、同市最大の催し。今年は新型コロナウイルスの影響で3年間中止となっていた前夜祭イベントや「子ども義士行列」が復活した。

 パレードは赤穂城跡を出発。大名行列や殺陣、忠臣蔵の名場面を演じる出し物など、約350人が役になりきって城下町を練り歩いた。最後に討ち入り装束姿で登場した中村さんたちが、「エイエイオー」と勝ちどきを上げた。 (小谷千穂)

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