松本剛明氏、総務相に再登板「政権を支える者として力尽くす」 安倍派閣僚の後任

新閣僚呼び込みの電話を受け、取材に応じる松本剛明総務相=14日午後、東京・永田町の議員会館

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑で、鈴木淳司総務相が辞任したのを受け、松本剛明衆院議員(兵庫11区)が14日、就任した。政策通として知られ、閣僚経験もあり、安定感があることから起用された。松本氏は「政権を支える者として、できることに力を尽くしたい」と抱負を語った。

 松本氏は同日午後1時ごろ、議員会館の事務所で新閣僚呼び込みの電話を受け、官邸で岸田文雄首相と面会。夕方に皇居での認証式に臨んだ。首相からは、これまでの積み重ねを生かして総務行政に当たるよう指示されたという。

 旧防衛庁長官だった父の故十郎氏の地盤を受け継ぎ、2000年に初当選し、当選8回。旧民主党政権時代には、辞任した前原誠司氏の後任として外相も務めた。15年に離党し、17年に自民党に入党。「政治とカネ」で辞任した寺田稔氏の後を受け、22年11月~23年9月に総務相を務めており、2度目の登板となる。麻生派に所属している。 (小西博美)

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