スタートアップの台湾進出支援 十八親和銀など現地イベント 長崎県は2社参加 投資家にアピール

台湾の投資家らにプレゼンテーションするラプラスの代表者=台北世界貿易センター(十八親和銀行提供)

 ふくおかフィナンシャルグループ(福岡市、FFG)と十八親和銀行(長崎市)など傘下3行は、九州のスタートアップ企業を台湾に紹介するイベント「ベンチャープラザin台湾Plus」を現地で開いた。長崎県からは2社が参加し、現地投資家らに自社の事業をアピールした。
 FFGは昨年12月に台湾の民間金融機関最大手「中國信託フィナンシャルホールディング」と業務提携した。「ベンチャープラザ」は、地域のスタートアップ企業の台湾での事業拡大やビジネスマッチングを支援しようと初めて企画。十八親和、福岡、熊本3銀行が事前にリスト化した各地域のスタートアップ企業のうち、台湾側が関心を示した計6社が参加した。今月6日、台北世界貿易センターで現地の投資家や企業に、事業内容をプレゼンテーションした。
 長崎県からは人工知能(AI)カメラの研究開発を得意とする「LAplust(ラプラス)」と介護現場の情報共有システムを手がける「Liaison Design(リエゾンデザイン)」が登壇した。十八親和銀行によると、両社とも複数の投資家、企業が個別商談に訪れ、翌7日には現地の企業訪問が実現するなど今後の協業の可能性につながったという。同銀行の担当者は「県内スタートアップの海外でのニーズを知ることができた。FFGが持つ海外のネットワークを活用しながら積極的に支援していきたい」としている。

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