先が折れた国旗掲揚台のポール… 木製だった歴史とアルミ製の現状 そして今後はどうなる?

先月の強風で先が折れてしまった平和公園(広島市)の国旗掲揚のためのポール…。21日、新しいポールが仮設されましたが、完全復旧はとても難しいようです。

広島市の平和公園では慰霊碑のすぐ北西側に国旗が掲揚されていました。ところが、最大瞬間風速が20.6mとなった11月28日、強風でポールの先の金属部分が折れてしまったのです。

岡本幸 記者
「先が折れてしまったポールは、高さ18mの木製でした。すぐにはどうにもならないということで、きょう10mのアルミポールが仮設されました」

広島市などによりますと、国旗掲揚台は1963年に寄贈されました。初代のポールはヒノキ製で、長さはおよそ18mでした。

初代設置からおよそ20年後、老朽化したことから、18mのベイマツ製が新たに寄贈されました。

それから40年余り…。風にあおられて折れたのは、先端の金属部分でしたが、上だけを取り替えるわけにはいかず…。広島市では、寄贈者と相談の上、今後の対応を検討するとしています。

ただ、18m級の木材は、現状では入手が難しいといいます。アルミポールの製造会社によると、最近は12m以下が主流で、アルミで作るとしても18mの旗柱は特注となり、製造に数か月かかるということです。

© 株式会社中国放送