プロランナー川内選手、益子・七井小で講演 「小さな目標の積み重ねが夢かなえる」 児童との対決企画も

七井小児童と一緒に走る川内さん

 【益子】世界陸上に4度出場し、ボストンマラソンなど数々の大会で優勝しているプロランナーの川内優輝(かわうちゆうき)選手(36)が20日、七井小で講演し、児童と一緒に走って交流を深めた。

◇ほかにもWeb写真館に写真

 フルマラソンを130回以上走るなど驚異的なレース経験でも知られる川内選手は、高校時代にけがをした苦労や強豪ではない学習院大に進んだ決断、公務員の市民ランナーとして時間や環境の制約がある中で競技を続けた工夫を語った。

 試行錯誤の末にたどり着いた「レースを練習にする」という発想の転換や挑戦する勇気、継続の大切さを伝え「小さな目標の積み重ねが夢をかなえることにつながる」と語りかけた。

 後半は、低学年、高学年に分かれた全校児童約280人と一緒に校庭を走り、代表児童がリレーで川内選手1人と3周対決する企画も行われた。6年大島颯(おおしまはやと)君(12)は「一緒に走れて本当にうれしかった。川内選手は胸を張って話をしていて、何事も諦めず立ち向かう姿勢が大切だと勉強になった」と感激していた。

 川内選手との交流会は、北中で保険会社を経営する清水史紀(しみずふみのり)さん(43)が、川内選手の所属先の大手損害保険会社と代理店関係があることから、川内選手のホームページに問い合わせたところ、話が進んで実現した。

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