見延和靖、宮田笙子、中島康晴…福井ゆかりのアスリートが子どもの質問に回答 福井市でトークイベント

ジュニア選手とのトークに臨む、右から中島さん、見延選手、宮田選手=12月23日、福井県福井市の県営体育館

 東京五輪フェンシング男子エペ団体で金メダルを獲得した見延和靖選手(旧福井県立武生商業高校出身、ネクサス)、体操女子日本代表の宮田笙子選手(福井県立鯖江高校出身、順大)、元自転車プロロードレーサーで福井県自転車アンバサダーの中島康晴さん(福井県越前市)を交えたジュニア選手とのトークイベントが12月23日夜、福井市の県営体育館で行われた。3人は高校時代の恩師との思い出や、コミュニケーションの大切さなどを説いた。

 福井県スポーツ協会と県のジュニア選手育成事業「ふくいジュニアアスリートアカデミー」の一環。3人は小学5、6年生約60人の質問に答える形でトークを展開した。

⇒子どもの質問に3人は何て答えた?

 3人は国際大会の経験を踏まえ、語学力やコミュニケーションの大切さを強調。見延選手は「英語を話せると海外の選手から情報が得られ、視野が広がる」と話し、中島さんは「思いを伝えることを日頃から練習すれば、皆さんが主将になったときに役に立つ」とアドバイスした。

 印象深い指導者については、3人とも高校時代の恩師の名を挙げた。宮田選手は、鯖江高女子体操部の田野辺満監督や県体操協会会長などを務めた故小竹英雄さんとの出会いに触れ「たくさんの時間を私たちに費やしてくれたおかげで、全国制覇できた」と感謝した。

 6年生の男子児童は「強い選手がいたとき、見延選手が『あえて自分を弱く見せ、隙をつくる』と話していたのが印象的だった」と話した。

© 株式会社福井新聞社