阪神・淡路の8倍のエネルギー解放か 日本海側で「過去5本の指に入る大地震」神大教授が見解 能登半島地震

吉岡祥一・神戸大都市安全研究センター教授

 1日午後に発生した石川県の能登半島地震について、神戸大都市安全研究センターの吉岡祥一教授(地震学)は2日、神戸新聞社の取材に応じ、阪神・淡路大震災の約8倍の地震エネルギーが解放された可能性があると指摘した。

 吉岡教授によると、今回の震源地付近では約3年前から群発地震が発生。しかし今回のように大規模な地震は異例で、「能登半島の地下と、北東の海底にある活断層が連動した可能性がある」と話した。

 地震は縦ずれの逆断層型とみられ、日本海側で起きた地震としては「過去5本の指に入る大地震」という。今後1週間程度は震度7相当の余震が起こりうるといい、「これまでの地震で持ちこたえていた建物が余震で崩れることもある」と注意を呼びかけた。 (上田勇紀)

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