能登半島地震、兵庫各地に影響 最大で2146人が避難、女性2人けが

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 1日夕に発生した能登半島地震で、兵庫県内では豊岡市で震度4、神戸市中央区や西宮市、淡路市などで震度3を記録した。県北部には一時、津波警報が発表され、豊岡市、香美町、新温泉町で最大計2146人が避難した。避難中に転倒するなどした豊岡市の80代女性と新温泉町の30代女性が、けがをした。

 気象庁は発生直後の1日午後4時22分、県北部に津波警報を発表。豊岡市津居山で同7時20分に40センチの津波を観測した。大阪管区気象台によると、但馬地域の津波警報は津波に注意を促す情報が現在の区分になった1999年以降で初めて。津波警報は2日未明に注意報に切り替わり、同日午前10時に解除された。

 津波警報を受けて香美町と新温泉町は避難指示を出し、豊岡市も避難を呼びかけた。高台に逃げた豊岡市港地区の70代女性は「揺れに驚き、怖くてすぐに行動できなかったが、地域の人の声かけがあって避難した」と振り返った。

 交通網も長時間にわたって乱れ、JR西日本は山陰線豊岡(豊岡市)-東浜(鳥取県岩美町)で一時運転を見合わせ、神戸線などでも遅れが出た。(上田勇紀、阿部江利)

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