17人分の氏名や病歴など個人情報が載った論文を誤ってウェブに 上司への確認怠る 静岡・磐田市立総合病院が謝罪

磐田市立総合病院(静岡県磐田市)の医師がオンライン専門の医学雑誌に寄稿した論文内に患者17人分の氏名や病歴など個人情報を誤って掲載していたことがわかりました。

病院によりますと、誤って掲載した個人情報は、17人分の氏名、性別、年齢、病歴です。医師が臨床研究を行った内容の論文をオンライン専門の英文医学雑誌に掲載する際、資料として添付していたデータにこれらの個人情報が含まれたままになっていたということです。

この論文は1月2日にウェブ上で公開されましたが、4日に医師の知人医師から指摘を受け、個人情報の漏えいを認識、5日に削除されました。

医師が資料として用意したデータは、個人情報が含まれた部分が非表示になっていたため、雑誌社は気付かず掲載してしまったということです。また、論文を提出する際には上司に確認をすることになっていましたが、怠っていたこともわかっています。

磐田市立総合病院の山崎薫病院長は「個人情報の取扱いにおいて、当該医師の認識不足から、関係する皆様にご迷惑をおかけしたことについて、深くお詫び申し上げます。今回の件を厳粛に受けとめ、個人情報の取扱いやチェックについては、同様のミスが発生しないよう、あらためて全職員に周知徹底し、市民の皆様の信頼回復に努めてまいります。」とコメントしています。

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