あす19日の歌会始、読師に酒井忠久氏(鶴岡) 酒井家18代当主、両陛下から歌拝受

酒井忠久氏

 旧庄内藩主酒井家18代当主の酒井忠久氏(77)=鶴岡市家中新町=が、19日に皇居・宮殿で催される「歌会始の儀」で、読師(どくじ)(司会役)を務めることになった。天皇皇后両陛下から歌を拝受するなど重要な役割を担うという。

 宮内庁によると、読師は酒井家を含む旧華族によるグループ「霞会館」が会員から推薦する。声を出さず、目配りなどの所作で司会進行を務め、皇后陛下の御歌(みうた)、天皇陛下の御製(ぎょせい)を拝受する。忠久氏は昨年1月の歌会始で読師控(ひかえ)を務め、所作を確認した。

 歌会始では天皇皇后両陛下の前で、一般の入選者10人のほか、天皇陛下に特別に招かれた召人(めしうど)や、皇族の歌が詠み上げられる。酒井家では2003年に17代当主の故・忠明(ただあきら)氏が召人に選ばれている。

 忠久氏は「光栄な役だが、あくまで主役は歌を詠み上げられる方々。緊張するが、しっかりと役を務めたい」と話した。

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