地震の被災地思い揮毫 富山県滑川市で母が輪島出身の書家

大きな紙にメッセージを揮毫し、思いを語る見角さん(中央)=ショッピングセンター・エール

 能登半島地震の復興支援イベント「『書』と『灯(あか)り』でメッセージを送ろう!!」が4日、富山県滑川市のショッピングセンター・エールで開かれた。同市の書家、見角竹城(みかどちくじょう)さんがメッセージを揮毫(きごう)し、その作品に来店客らが被災地へのエールを寄せ書きした。

 見角さんは母親が石川県輪島市出身で、能登半島地震で親戚が被災した。「現地に行くのは難しいが、大勢が集まって大きな気持ちを届けたい」と、エール内に店を構える事業者らと共にイベントを企画した。

 見角さんは約1.8メートル四方の紙に「がんばりまっし能登」としたためた。近くにキャンドルを並べ、来場者が見角さんの大作の余白部分に「支えよう能登」「一日も早い復興を」などと応援の言葉を書いた。

 作品は店内に展示し、来場者は自由にメッセージを記入できる。3月20日にエール、同31日には滑川駅前中央公園で、作品とキャンドルを飾り、追悼の祈りをささげる催しを行う。北日本新聞社後援。

被災地へのエールを寄せ書きする来場者

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