宇都宮・新4号追突事故から1年 「痛くて寒かっただろう」 現場近くで被害者妻が献花

現場近くに花を手向け、事故が起きた新4号国道を見上げる多恵子さん=14日午後9時20分、宇都宮市下栗町

 宇都宮市の新4号国道で2023年2月、オートバイの男性が時速160キロ超で走行していたとされる乗用車に追突され、死亡した事故の発生から1年となった14日、男性の妻の佐々木多恵子(ささきたえこ)さん(59)が現場周辺を訪れ、花を手向けた。

 死亡したのは同市、会社員の一匡(かずただ)さん=当時(63)=。多恵子さんは同道の側道に花を手向け、事故発生時刻の午後9時35分ごろ、数メートル上にある高架の道路を見上げた。

 多恵子さんは「かずさんはこの時間に事故に遭い、寒くて痛かっただろう、無念だっただろうと想像できる」と話した。現場は交通量が多く、歩道がない片側2車線の道路。いつか現場に献花できることを願った。

 多恵子さんらは、車を運転していた被告の起訴罪名をより法定刑が重い危険運転致死罪に変更するよう、宇都宮地検に求めている。

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