県警音楽隊は17日、県総合文化センターで、50回目の定期演奏会を開いた。半世紀にわたり音楽を届けてきた同隊の演奏に、会場を埋め尽くした約1400人が魅了された。
新型コロナウイルスの影響で昨年は観客を減らしての開催だったが、今年は4年ぶりに満席での演奏となった。
同隊やOBら計38人が出演。県民の歌をアレンジした楽曲や人気アニメの主題歌など11曲を披露した。演奏に合わせ、県の歴史や魅力の紹介が行われた。カラーガード隊の華やかな踊りもあり、観客は手拍子しながら音色を楽しんだ。
演奏の合間には、特殊詐欺被害防止に向けた県警による防犯講話も行われた。
指揮者を務めた隊員歴25年の田村勝美(たむらかつみ)楽長(52)は「満席の会場を見ることができ、感謝の気持ちでいっぱい」と感極まった。
毎年来場するという宇都宮市姿川第二小4年越塚美桜(こしづかみお)さん(10)は「今年も楽しみにしていた。迫力ある演奏と(防犯講話に登場する)たむじいが見られて楽しかった」と笑顔で話した。