【マレーシア】ミスターDIY、23年通期決算は19%増益[商業]

ミスターDIYグループが展開するホームセンターの店舗=クアラルンプール(NNA撮影)

マレーシアのホームセンター最大手ミスターDIYグループが23日発表した2023年12月期連結決算は、売上高が前期比9.4%増の43億5,929万リンギ(約1,373億円)、純利益が18.5%増の5億6,068万リンギだった。新店舗の開設や販売の好調、適正な営業戦略が増収増益に寄与した。

同期末時点での店舗数は16.8%増の1,261店、取引件数は16.0%増の1億6,510万件。23年第4四半期(10~12月)の売上高は前年同期比7.6%増の11億4,672万リンギ、純利益は同16.6%増の1億5,863万リンギだった。第4四半期の増益については、超過利潤税(ウインドフォール・プロフィット・タックス)の非適用(前年同期の負担額は1,020万リンギ)も一因となったもようだ。

エイドリアン・オン最高経営責任者(CEO)は、20年の新規株式公開(IPO)以来、店舗数は2.1倍、売上高は70%それぞれ増えたと報告。さらに純利益の伸び率が66%に達したことに言及し、「所得階層に関係なく、全ての消費者を対象にした価格戦略が順調な業績につながった」とコメントした。

新規出店計画については、24年に180店を開業し、28年までに2,000店体制を構築する方針。オン氏は「インフレ圧力が強まり、生活費の負担が増える状況下で、価格が安定した日用必需品の需要が膨らんでいる。より多くの消費者が当社の店舗を利用できるよう販売網を拡大し、日用品の小売り最大手としての使命を果たしたい」と述べた。

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