観光牛車に揺られカンヒザクラを楽しむ 出水市野田でイベント 

カンヒザクラが咲く熊陳馬場通りで運行する観光牛車=出水市野田町上名

 鹿児島県出水市野田で3日、「寒緋桜(カンヒザクラ)を見におじゃんせ」と銘打った地域おこしイベントがあった。武家門、玉石垣が並ぶ熊陳馬場通り一帯で、家族連れらが観光牛車やひな人形、音楽ステージを楽しんだ。

 市老人クラブ野田総支部、地域活性化グループ「ネットワークGOGO野田郷」など実行委員会が企画。カンヒザクラは約60年前、玉石垣と一緒に旧野田町が整備、現在約80本が並ぶ。

 島津太鼓ジュニアサークルの力強い演奏と、「コールのだ」の美しい歌声で幕開け。麓武家屋敷群で活動する「いずみ観光牛車会」の牛「ちはる」が引く車に乗った近くの園児越川裕陽ちゃん(6)は「牛がかわいくて乗る前に触った。桜もきれいで楽しかった」と喜んだ。

 戦国時代の野田領主・島津忠兼をまつる「若宮神社」や、薩摩藩主の宿泊所・御仮屋跡など10カ所を巡るウオークラリーが初開催され、抹茶の振る舞いもあった。

〈別カット〉カンヒザクラが咲く熊陳馬場通りで運行する観光牛車=出水市野田町上名

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