甲突川河畔は春らんまん 苗木や盆栽、苗…その数、1000種2万本 恒例「春の木市」始まる 5月6日まで鹿児島市

色とりどりの花苗などそろえ、始まった春の木市=15日午前、鹿児島市の甲突川左岸緑地

 鹿児島市の甲突川左岸緑地帯で15日、恒例の「春の木市」が始まった。16店舗が苗木や盆栽、草花の苗など約1000種2万本を販売。青空の下に紫やピンク色などのイワツツジやボケ、マーガレットなどの花が並び、会場は春らんまんとなった。5月6日まで。

 主催する市木市振興会によると、木市は、仙巌園の庭師から技術を学んだ吉野地区の人たちが明治の中頃に始めた。春と秋の年2回開かれており、春は花物が多いため、会場が華やかなのが特徴という。藤田繁利会長(76)は「いろいろな花が入れ替わりで咲くので、何度も足を運んでもらえたら」と呼びかける。

 キンカンの苗木を購入した同市石谷町の主婦福屋カズ子さん(74)は「たくさんの花に元気をもらえた。果実を食べるのが楽しみ」と話した。木市管理事務所=090(6291)5316。

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いろいろな種類の花木や果樹の苗木が並ぶ春の木市=15日午前、鹿児島市の甲突川左岸緑地

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