ビクトリア湾上空を飛ぶドラえもん

世界初の「ドラえもんドローンショー」が5月25日夜7時半からビクトリア湾上空で10分以上にわたって開催された。26日付香港各紙によると、尖沙咀の星光大道は市民や観光客で賑わい、中には主催者から配布されたドラえもんの風船を手に持つ人や、ドラえもんのようなトップスを着た子どもたち、頭に「タケコプター」をつけた子どもたちもおり、さながらカーニバルの雰囲気となった。ショーの演奏が始まり、多くの人から歓声や拍手が起こった。市民にとってドラえもんが子どもの頃の懐かしい思い出との声も多い中、ショーは予想より短く、広告が多かったと不満げな人もいた。飲食業界の一部関係者は、このイベントが周辺の消費を押し上げ、尖沙咀のレストランの営業は通常の週末に比べて10~15%増加したとみられると語った。

約1000機のドローンがさまざまな模様を形成するドローンショーでは、まずドラえもんで最もおなじみのひみつ道具「どこでもドア」が登場し、ドアが開いてドラえもんが登場すると「100%ともだち召喚ベル」を使って、のび太、しずか、スネ夫、ジャイアンが次々と登場。ドローンで巨大な立体ドラえもんが形成され、市民らはその素晴らしい光景を写真に撮っていた。ある市民は、全体的なパフォーマンスは素晴らしいと感じたが、上映場所が星光大道の上にあり、距離が近すぎて、パフォーマンスが短すぎるとも感じたという。15 分間のうち 3 分の1 はコマーシャルで少し残念だったと語った。広州から来た旅行者はドローンショーを見るために香港に来たという。時間は予想より短く、広告も多かったものの、今後も同様のイベントがあれば来港を検討すると述べた。

香港餐飲連業協会の黄家和・会長は、このドローンショーが周辺の消費を押し上げたと述べ、尖沙咀地区のレストランの営業は通常の週末より10~15%増加していると推定している。黄氏は『ドラえもん』が人々を「ノスタルジーなひととき」に出かけさせるよう惹きつけたが、その恩恵を受けたのは尖沙咀近くのレストランだけで、他の地区は比較的静かだったと指摘した。また、香港人が週末にお金を使うために深セン市に行くのが普通になっていると指摘し、香港がこのような文化イベントをもっと開催して、人々を惹きつけるイベントを拡大することを期待していると述べた。

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