買い物の楽しさと安心できる暮らしをお届け…高齢化進む地域をサポート、移動販売車「とくし丸」運用スタート 志布志市

「買い物の楽しさを届けたい」と「とくし丸」の前で意気込む関係者=志布志市の四季彩館ほりぐち志布志店

 買い物難民対策や高齢者見守りの一助になればと、鹿児島県志布志市などでスーパーを展開する「スーパーほりぐち」(宮崎県串間市)は22日、移動販売車「とくし丸」の運用を志布志市で始めた。

 とくし丸は徳島発祥の移動スーパー。鹿児島県内13台、全国で1100台超が稼働。軽トラックに肉や魚、菓子、日用品など約400品目1400点を載せられる。

 志布志地区で事前に希望した約120人を対象に巡回。月・木曜、火・金曜、水曜の3コースに分けて、1日40~50軒を訪問する。

 同市の四季彩館ほりぐち志布志店で出発式があり、関係者がテープカットで出発を祝った。堀口勝郎代表取締役は「買い物難民対策はもちろん、健康の見守りや言葉を交わすことで地域の力になれる。食は命の産業。楽しみと喜びを届けられれば」と語る。

 ドライバーの漆嶋良太さん(45)=都城市=は「高齢化が進み、運転免許返納などで買い物に困る人はますます増える。お客さまのニーズに応え、安心できる暮らしのお役に立ちたい」と意気込んだ。

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