ブルーベリーをおかずに 吉本興業と福島県須賀川市の有志が新名物開発へ 牛しぐれ、肉みそなど試作

新名物の開発に取り組んでいる(右から)中村さん、塩田さん、いなのさん

 吉本興業は福島県須賀川市の有志と連携し、須賀川産のブルーベリーを活用した「ご飯の友」を新名物として売り出す取り組みを進めている。福島県住みます芸人のペンギンナッツが主体となり、デザートとして消費されることが多いブルーベリーをおかずとして商品化し、県内外に発信する。

 福島空港や周辺の活性化、農地の有効利用を目指して企画。ペンギンナッツの中村陽介さん、いなのこうすけさんの2人は昨年5月ごろから、空港近くの農園「芳乃ガーデン」で摘み取りや仕分け作業を手伝いながら商品開発を進めてきた。

 市内の温浴施設「サウナ&スパ グリーン」の平山淳二シェフが監修し、ブルーベリーと肉の比率が1対1の「牛しぐれ」や「豚そぼろ」、みそと合わせた「肉みそ」などを試作した。25日に市内で開かれた寄席の席上、試食会を開き、芳乃ガーデンの塩田ヨシノさんらが出席。来場者から「おいしい」と好評を得た。

 空港などでの販売を想定し、年内の完成を目指している。農業の後継者不足が課題となる中、ユニークな6次化のモデル事例にしたい考えだ。中村さんは「須賀川にもっと人が集まるよう吉本興業のアピール力を生かしたい。市民の声を取り入れ、自信を持って推すことができる商品にしたい」と意気込みを語った。

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