マツモトキヨシ、香港進出2周年

香港市民の日本製品、特に化粧品やその他の製品に対する購買欲は衰えていない。5月27日付香港各紙によると、日本のドラッグストアチェーンであるマツモトキヨシは、香港の顧客の平均単価は6つの市場の中で最も高く、東京の3~4倍であると指摘。マツモトキヨシ香港の董事長兼総経理である林保範氏は、香港の旺角店と沙田店が総売上高で6大市場における同社のトップ10店舗に入ったと述べた。マツモトキヨシは今年5月末で香港正式進出2周年を迎え、香港市場での出店スピードが予想よりも早く、現在香港で最も業績が良い店舗は旺角店であると指摘した。旺角店は近隣住民や観光客が多いことから、旺角店と沙田店はグループ内でも売上高トップ10に入るなど、好調な店舗となっている。

林氏は、このブランドが香港に進出してから一定の人気をもたらした興味深い現象に気づき、日本に旅行した際に現地のマツモトキヨシを訪れることを好む香港市民もいたと述べた。例えば、日本市場では地元の人に加えて香港市民の顧客の割合が高く、10%にも達するという。

マツモトキヨシは現在、香港に10店舗を展開しており、今年はすでに2店舗を開設。旺角に1店舗、そして今週オープンした大埔にの店舗である。林氏は今年は合計3~4店舗オープンする予定であると指摘し、香港市場への出店目標は30店舗だが、現時点では詳細なスケジュールは決まっていない。これから進出するのはマカオである。同氏はまた、現在は人の流れがより保証されるショッピングモールに大型店をオープンすることを好むと指摘。将来的に店舗数が30店舗に達した際には、より小規模な店舗を開設するとも述べた。

最近では消費を目的に中国本土へ赴く香港市民が増えており、地元の小売業や外食産業が影響を受けている。マツモトキヨシは多くの必需品を販売しており、香港市民は日本製品を愛しているため、この状況が同社に与える影響はほとんどなく、日本の製造業は依然として大きなアドバンテージがあると考えている。

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