「母が今の力の源」 新十両昇進の生田目(さくら出身) 離れ離れの中高時代、深まった絆

大相撲夏場所千秋楽後、記念写真に収まる生田目と母親のパチャヤさん=26日午後、都内

 大相撲の新十両に昇進したさくら市出身の生田目(なばため)(22)には感謝を伝えるべき「恩人」が多い。中学高校時代を過ごした児童養護施設の職員、矢板高相撲部の指導者、現師匠の二子山親方、そしてタイ出身の母パチャヤさん(48)だ。「偉大な存在」とたとえる母親の愛情を原動力に、角界入りから4年半で憧れの関取へと駆け上がった。

 生田目は2002年、日本人の父とパチャヤさんとの間に長男として生まれた。幼少期から性格は明るくやんちゃ。体格にも恵まれ、大田原市市野沢小時代はわんぱく相撲で県2位。才能の片りんは早くから見せていた。

© 株式会社下野新聞社