物流停滞が懸念される「2024年問題」岡山県トラック協議会が運賃交渉に応じるよう地元の経済団体に要望

トラックドライバーの時間外労働の上限が設けられたことに伴い、物流の停滞などが懸念されるいわゆる2024年問題で、岡山県のトラック協議会が運賃交渉に応じるよう地元の経済団体に要望しました。

きのう(29日)、岡山県商工会議所連合会の松田久会長のもとを訪れたのはトラック協議会の代表者3人です。要請書ではトラック事業者からの運賃の交渉に応じるよう荷主へ周知することを求めています。

国が目安として示す「標準的な運賃」が引き上げられたことから行ったもので、2024年問題が叫ばれる中ドライバーの賃上げや人手不足解消につなげたい考えです。

(中国運輸局岡山運輸支局 今岡俊之支局長)
「特に中国地方の方が輸送力が不足するというのがでていますので、協議会として運賃の交渉を後押ししようと」

松田会長は荷主や元請け業者に対し、交渉に応じるよう促す意向を示しました。

(岡山県商工会議所連合会 松田久会長)
「物流を任せる側も受ける側も全体的な問題だということを前提とした2024年問題だと思うので、全体的な理解を進めていかなければいけないと思っています」

トラック協議会は、ドライバーの人材確保のため今後セミナーやイベントなども行う予定です。

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