岩手競馬、融資受けた団体に最多の返済へ 1億9500万円の見通し

 

 岩手県競馬組合(管理者・達増知事)は、計330億円の融資を受けた構成団体(県、奥州市、盛岡市)に対し、2023年度分として過去最多の1億9500万円を返済する見通しだ。収支は4億9千万円(前年度比38.8%増)の黒字を見込み、融資を受けた06年度以降で最高額。好調なインターネット発売が売り上げを押し上げた。

 30日に盛岡市内で開かれた県競馬組合議会(福井誠司議長)の定例会で示した。11月の決算認定を経て正式に決まる。返済は4年連続で、これまでの返済額の最多は21年度分の1億8600万円だった。

 23年度の発売収入見込み額は608億5300万円。このうち新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要で伸びたネット発売が530億7300万円を占めた。自場発売は46億3400万円だった。組合によると、賞典費を充実させて出走馬が増えたことも後押しとなった。

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