国産80'sニューエイジ〜アンビエントの名盤、松﨑裕子『螺鈿の箱|MOTHER-OF-PEARL BOX』が奇跡の再発&世界初CD化。シンセサイザーにフルート、オーボエ、ギター、パーカッションといった生音を織り交ぜた独創的な編成で紡がれるスピリチュアルで幻想的な桃源郷サウンド

松﨑裕子の『螺鈿の箱|MOTHER-OF-PEARL BOX』が7月3日(水)にCDとして再発されることが決定した。 フルート奏者などクラシックのキャリアを経て、1982年からは作編曲家、85〜87年にはロンドンを中心にフルート、シンセサイザー‏/キーボード奏者としてスタジオ・ミュージシャン、ツアー・サポートメンバーとして活動、日本の音楽シーンを通過することなく海外で高い評価を得ていた松﨑裕子。 渡英前の1985年に100枚限定/LPのみで制作した超希少盤『螺鈿の箱』の再発が決定した。今回が初のCD化となる。 随所に和のテイストを感じさせるスピリチュアルで幻想的なサウンドは、ペンギン・カフェ・オーケストラのサイモン・ジェフスが本作を耳にしたことをきっかけにクラスター、ハルモニアなどの活動でも知られるドイツの電子音楽家、ピアニストでもあるローデリウスの『Pink, Blue and Amber』への参加につながるなど、ハウスやテクノの隆盛とともに世界的な拡がりを見せていた80年代後半のアンビエント・ミュージック興隆期にここ日本から誕生した世界標準の名盤だ。 【松﨑裕子(Yuko Matsuzaki)プロフィール】

作曲家・ボンサイオブジェ作家、大阪府出身、神戸女学院大学音楽学部器楽科フルート専攻卒業。大阪音楽大学専攻科修了。

フランス国立モントルイユ音楽院留学。琵琶を鶴田錦史に師事。

フルーティストとしてリサイタル他、関西フィルハーモニー交響楽団、テレマンアンサンブル等と、ソリストとして数多く共演。元プティ・バロック・アンサンブル所属。1982年より作曲活動を始め、85年、LPレコード『螺鈿の箱』(Mother of Pearl Box)発売。85~87年パリ、ロンドンを中心にヨーロッパで活動。アンビエントの父、エレクトリックミュージックのゴッドファザーと称されるローデリウスや多くのミュージシャンのアルバム、コンサートツアーに参加。88年より大阪を拠点に、琵琶や雅楽などの日本の伝統楽器を中心とした作曲、コンサート活動を始める。92年、フジテレビのドラマ、久世光彦監督、小泉八雲『KWAIDAN 怪談』の音楽担当を機に、東京に拠点を移す。以後、映像音楽を中心に作曲家として活動。『華岡青洲の妻』、小泉八雲『KWAIDAN 怪談』シリーズ、『キネマの青春』『サラバ サムライ!』をはじめ数々のTVドラマ、『早坂暁の花暦 一期一会』20シリーズ、『20世紀のファイル』24シリーズ、『辰巳琢郎・リフォームの魔法』24シリーズ、『世界遺産』『もうひとつのワールドカップ』『水木しげる』等のドキュメンタリー番組、こども放送局番組多数。 映画『喰いしん坊 I ・II 』『新GONIN』『スワンズ ソング』『夜叉の舞』『ファミーユ フランスパンと私』『矜持』他、楽譜出版『フルートで楽しむショパン』他、CD『Pink Blue & Amber』『ガラパゴスの風(世界遺産ミュージック・イマジネーション南米編)』『Paradise』、DVDシネマ等、作品多数。フィナール国際美術展、モダンアートコンペティション入選。2008年、大阪に拠点を移し、ボンサイオブジェ作家として、独自のオブジェの世界を展開する。個展、インテリア&デザイン国際展示会「メゾン・エ・オブジェ・パリ」他、出品多数。

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